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 SMG~CAN(米国)Q&A

Q21.プロザック以外の薬も試しましたが、プロザックにもどした方がよいでしょうか?

(9歳女子の保護者の質問)

 娘は9歳です。一時は大きく改善していたのですが、昨年1月に引っ越しした後、後退してしまいました。パキシルを試みましたが20mgにしたとき複視(物が二重に見える副作用)が出たため、ゾロフトに変えて50mgまで増量しました。しかしゾロフト増量中に今度は学校で攻撃的な行動が現れました(娘のこんな行動は初めてです)。

 迷いながらも、娘に学校を休ませました。そして現在、自宅で学習させています。というのは、学校では娘に居残りの罰を与えただけで支援もなく、何もしてくれないからです。ジレンマに陥っています。

 娘は薬を飲む前から話し始めていたのですが、最初の薬はプロザックでした。飲んでしばらくした頃から、感情の起伏が激しく、扱いにくくなったように感じられました。他の薬を試してみた今、再びプロザックにもどすべきなのでしょうか。それとも20mgというパキシルの処方量が多すぎるのでしょうか。どうかアドバイスをお願い致します。




 娘さんは、パキシル、ゾロフト、プロザックを試したのですね。医師はどれくらいの量で処方したのでしょう。多くの医師が、幼い子どもに対して最初から多すぎる量を処方し、増量のペースも速すぎる傾向があるように思います。その結果、娘さんに出たような副作用がよく生じます。このタイプのお薬は、身体が慣れるまで時間がかかるため、ほとんどのケースで少量から始めるほどうまくいきます(そうでないケースもあります)。

 またお子さんの場面緘黙に対する学校の対応には、不満を感じます。学校はすべての子ども達のニーズに応える義務があります! ぜひ学校システムに積極的に働きかけましょう! 学校は娘さんを支援する法律義務があります(訳者注)。学校にSMG〜CANサイトについて知らせ、情報を印刷して渡し、場面緘黙について知ってもらいましょう! 私達自らが子どもの一番の支援者になる必要があります。どうか積極的に働きかけてください。私達もついています。


(訳者注)特別支援教育のシステムは、国によって異なる。米国ではIDEAによって原則が規定されている。
参考:文部科学省サイトより(2012年10月最終アクセス)

http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/044/attach/1296818.htm


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