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(7歳女児の保護者からの質問)
長女は今7歳で、もうすぐ5歳になる妹と1歳2ヶ月の弟がいます。子ども達はアメリカ国外で生まれ育ちましたが、家庭で家族とは英語を話しています(私達が住む国のSMG〜CANコーディネーターと連絡をとり合っています)。
長女は2歳2ヶ月の頃から民間保育園の2歳児クラスに入りました。英語は月齢以上に話せたのですが、自国語はあまり上手には話せませんでした。第2外国語を園で学ぶことになったためか、シャイでおとなしい子どもでした。しかし、先生ともお友達とも話していたと園からは聞いています。
ちょうど4歳になった頃、市立のプレ幼稚園に入園しました(プレ幼稚園と幼稚園で2年間です)。最初、場面緘黙の疑いがあることにその園の先生が気づき、私達に教えてくれました。園では、先生や補助員とも、お友達の誰とも話しませんでした。結局、娘はその幼稚園に3年間通いました。場面緘黙という問題があるため、もう1年園に通った方が、小学校入学に向けて精神的な準備ができるのはないかと提案されたからです。
この期間、私達夫婦はアドバイスや支援を求めて10人以上の専門家を訪ね、娘には1年半の芸術療法も受けさせました(娘にはすばらしい芸術的才能があるようです。しかし、このセラピーの方法は娘の沈黙を強めるだけだったと、今は思います)。小児精神科医にも数回面接しましたが、その後セラピーの推薦状を1通書いてくださっただけでした。この夏、ようやく場面緘黙児を受け持った経験がある心理士/行動療法士を見つけました。これまで出会った専門家の中で最も知識がある心理士だと思っています(ほとんどのセッションに夫婦で同席しており、そこも気に入っています)。
娘はまだ薬物療法を受けたことがありませんが、今のところ絶えず前進を続けています。この4月にフロリダの私の実家に行った時、私の兄弟も子ども連れだったのですが、初めていとこ達とおしゃべりして遊べました! 「見て〜!!」と叫んでプールの端から飛び込む姿さえ見られました。
小1になってから、おしゃべりできるお友達が一人できました。先生やその子以外の児童には話しませんが、以前は大問題だった学校のトイレにも何の問題なく行けています。
この夏、よく行くプールでは自分でアイスクリームを注文してお金を払うことができるようになりました。先週は公園でも、アイスキャンディーが買えました。また数週間前に、それまで一度も話したことのない顔見知りの知人達を夕飯に招いた時も、発話に前進が見られました。10歳と4歳半の男の子、赤ちゃんの3人を連れて来たのですが、初めて2人の男の子と話し、遊んだり笑ったりしました。その様子はもう普通の女の子となんら変わりなく、男の子達のお母さんが娘に何か問いかけた時も答えることができたのです。
1ヶ月半前に他の知り合いが来た時も、「1年生はどう?」などと尋ねられてちゃんと答えていました。別の学校に通うお友達で、おしゃべりできる子も少しいますし、話さないけれども遊ぶ子は数人います。
しかし、最近学校のお友達関係のことで悩みがあります。娘が遊びたいと思ってる女の子グループがあるのですが、その子達は娘を仲間に入れず、意地悪をすることもあるようなのです。「お友達になりたい、一緒に遊びたいとあなたが思っていても、話さないために相手に伝わらないからでは?」と、私からは娘に話しています。とても話したいけどなぜか話せないと娘は言います。夫など、娘に「シャイが治るよ」と話して、お守りにヒーリングストーンを持たせているくらいです。
先週セラピストと会った時、セラピストは、先生やまだ話せていない誰かと、一言でいいから話すよう強く娘に勧めてきました。しかし、娘は不安で汗をかき始めましたので、私にはこのステップはまだ超える準備ができていないと感じています。それに、思えばこれまでの前進はすべて娘が自発的に進めてきたものでした。
そこで、先生に質問です。これまでに娘よりも重症なケースについて読んできましたが、娘も今お薬を使えば、不安を乗り越え場面緘黙を克服しやすい時点まで来ているのでしょうか?
娘は話したくて仕方ないようです。お友達もいますし、同じ年の他の子ども達と変わりありません。話したいけれど、どうしても声が出ないのだといいます。私は娘にプレッシャーを与えたくないと思っていますが、でも一方で、他の子達に意地悪されることが続けば、長期間悪い影響が出るのではないかと思っています(話すことができるお友達は、娘と遊ぶのが大好きですし、ひょうきんな子と思われています)
私ははじめお薬に絶対反対だったのですが、場面緘黙にうんざりしている娘を見ていると、何とかして助けてやりたいと思うようになりました。先生は、お薬を飲む方がよいと思われますか?それとも薬を使わずに娘の自発性に任せたまま前進していけると思われますか?ご面倒をおかけしますが、どうぞよろしくお願い致します。
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