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(回答)
娘さんがなぜお父さんの帰宅後話さなくなってしまったのかを明確にしなければ、発話を促すための目標を据えることはできません。娘さんの不安が高まったのでしょうが、その原因は何でしょうか。徹底した評価を行って、この点をはっきりとさせた方がよいでしょう。全体的な評価をおこなわなければ、目標設定できないのです。それから、お子さんのニーズや特性に沿った形で治療計画が練られることになりますので、場当たり的な目標を掲げることはできません。
どのような支援者も、全体的な評価をおこなわなければ、いかなる目標も設定できません。理由はいたって簡単です。私も含め誰もがお子さんを精査して初めて、お子さんの場面緘黙の特徴を把握することができるからです。カンファレンスでお話しましたが、手法は数え切れないほどたくさんあります。子どもに応じて手法や目標設定が選択され、体系立てられた支援計画が作られます。全ての治療計画に適合するやり方があれば素晴らしいですが、そのようなものはありません。
まずあなたが最初にすべきことは、お父さんの帰宅後なぜ皆の前で娘さんが話さなくなったか、その原因を明確にする必要性を、治療に当たっている専門家に話すことです。この部分が明確になれば、治療は進展していくでしょう。
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