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 SMG~CAN(米国)Q&A

Q6.別のセラピストを探した方がいいのでしょうか?
   
(5歳女児の保護者の質問)

 
娘は5歳で、場面緘黙と最近診断されました。2歳半頃から、家族の他は、おば二人、低年齢のいとこ3人としか話しません。何ヶ月もの間、あちこちに電話で問い合わせを続けて、ようやく娘と取り組んでくれる精神科医を見つけました。娘はプロザック(日本未認可)10mgを服用するようになり、顔馴染みの人々の前で以前より少しは安定してきました。しかし、まだ発話ができそうではありません。

 そして残念なことに、やっと見つけたこの医師から、娘に無理やり話させるようにと言われます。医師のところへはまだ2回行っただけですが、娘が自分から「欲しい(「したい)」と要求しない限り、娘に権利を認めないようにすることも勧められました。娘に行動療法が必要だということは認識しています。しかし、どこに支援を求めればよいのか分かりません。




 あなたの直感は、間違っていません。その医師は薬の処方はできますが、場面緘黙や不安が及ぼす悪影響について理解ある医師とは到底言えません。 お子さんに話すことを「強要」することは、開いた傷口に塩を塗るようなものです。さらなる苦痛を引き起こし、不安を高め、お子さんの回避行動を強化してしまいます。
場面緘黙の主な治療の形態は、非言語コミュニケーションから言語へと、娘さんのコミュニケーションにおける前進を促すことです。そのためには、お子さんの不安レベルが、場面によって、人によって変化することを理解することが必要です。

 どうぞSMG~CANの資料をお読みになってください。『場面緘黙を不安障害として理解するために(Knet資料No.4)』という資料が、会員サイトにあります。

 SMG~CANの夏休みのセミナーへのご参加もご検討くださいね。子どもの場面緘黙や不安についての学ぶ会を3日間、開催する予定です。幸運を祈ります。どうぞまた、ご連絡ください。




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